前の記事に「私は女で生まれたこと」を忘れることができないと書いた(女で生まれるということ - あるトランスジェンダーの世界Marion.K)が、これは偽りである!
私は埋没─私がトランスジェンダーだと知っている人もいなければ気が付いている人もいない生活─していた間、ほとんど「女であった」ことなんか忘れていたではないか!
埋没してしまってから、トランスであることで不自由を感じることはある。しかし自分の身体、ジェンダーの悩みはその他の悩みに比べて取るに足らない問題だった。私のジェンダーが社会に「作られた」ものであるかもしれないとは考えるが、それは大した問題ではない。確かめようのないことだと受け入れている。
身体に対する嫌悪も殆ど忘れていた。私は「男」とジェンダリングされることを、それが人との関係に大きな問題とならない限り、拒否するつもりがない。べつにどう見られても良い。
私は感情を誤って解釈したのだ。問題は別のところにある。